Comfort and Joyはグラスゴーが舞台のコメディです。監督はローカル・ヒーローで有名なビル・フォーサイス。ほのぼのとした雰囲気、なにか間の抜けたコミカルな展開が持ち味です。
主人公は小さなラジオ局で朝6時の番組を担当するアランですが、日本ではアイスクリーム・コネクションという名前で知られているようです。物語で勢力争いをする2つのアイスクリーム屋に注目して、付いた名前なのでしょう。
私はとても好きなのですが、日本の映画館で上演されたことはないみたいですね。
音楽をマーク・ノップラーという人が担当していますが、これがまた良い雰囲気を出していて、凄く気持ち良い。
アランの働くラジオ局ですが、映画自体が84年ということで、機器類が古くてこれが楽しい。レコードはもちろん、8トラックという大型のカセットが懐かしい。車載のミュージックプレーヤーといえば、最近はUSBですが、その前はCD、MD、さらに前はカセットでしたが、最初は8トラックだったのです。エンドレスで再生できて便利でしたが、8トラックのカセットは音楽が入ったもの購入せねばならず、これが結構高かった。昔の話です。
映画では新興のスコットランド系アイスクリーム移動販売車と老舗のイタリア系アイスクリーム屋の抗争が繰り広げられ、最終的にこれをアランが見事に解決するというストーリーになっていますが、実は似たような話がグラスゴーで本当に起こっていました。ただし、実ははもっと血なまぐさく、移動販売車では盗品と薬物の販売が行われ、ライバルの車両を散弾銃で攻撃し、最後には放火殺人事件まで起きてしまいました。詳しくはこちらを。
それに比べると映画のアイスクリーム戦争は、たとえバールでバンを叩き壊したとしても、よほど平和的と言えるでしょう。お話もハッピーエンドですしね。
良いところ、楽しいところいっぱいの映画です。主人公アランの小市民的なところが気に入っています。
残念ながら日本語版のDVDはないみたいです。英語はアランは比較的標準的ですが、アイスクリーム移動販売車の関係者はグラスゴー訛り、イタリア系アイスクリーム屋は、恐らくイタリア訛りじゃないのかな?私の持っているDVDには字幕はありませんでした。
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