2014年10月23日木曜日

Caol Ila蒸留所 その2


カリラ蒸留所のショップです。レセプションの一角で、そんなに商品も多くありませんが、センスが良く、魅力的です。

以前はそれほどでなかったのですが、近年、蒸留所はスコットランド観光の名所として非常に注目されるようになり、アイラの多くの蒸留所も立派なレセプションセンターを備え、数多くのギフトをそろえるようになりました。

そんな中、Diageoに所属するカリラとラガヴーリンはどちらかというと控えめで、内部も撮影禁止という閉鎖的な環境です。親会社のDiageoにとっては、蒸留所はジョニーウォーカーなどのブレンデッド・ウイスキーを製造する材料を作っている、という意識なのかもしれません。

近年、スコッチウイスキーの世界での販売は非常に好調で、カリラもフル操業の状態が続いています。


蒸留所横の排水溝です。茶色いのは汚水だからではなく、ピートに染まった水だからです。アイラの川の水はいずれも麦茶のように濃厚な茶色をしていて、海に流れ混むところでは河口付近だけ茶色く染まっているのを見ることができます。

染まり具合はいろいろですが、スコットランドには泥炭地が多く存在し、そうした土地では、川の水が茶色いということが良くあります。

色は茶色くとも透き通っており、透明度が高く川の底が見えるくらいです。ウイスキー作りには重要な要因のひとつになっています。


蒸留所の玄関から見上げると、窓から蒸留器が見えます。

蒸留所の前のアイラ海峡には潮流発電機を設置する予定になっています。巨大な羽の付いた発電機を海底に沈め、海流がそれを回して発電する仕組みです。現在計画は進行中、でも猟師さんたちはあまり良い顔をしません。魚が減らないか、漁具が引っかかったらどうするのか、心配は尽きません。


上はオークニーで計画されている潮流発電のイメージです。描かれたとおりになると良いのですが。

おわり

Caol Ila Distillery
Port Askaig
Isle of Islay PA46 7RL

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