2014年11月22日土曜日

Glasgow Cathedral その1


グラスゴーの中心街の北東の端にあるのが、このGalasgow Cathedralです。スコットランド・ゴシック建築を代表する建築物で、グラスゴーの守護聖人、聖マンゴーが創立し、地下には聖マンゴーその人も眠っています。

聖マンゴーは6~7世紀の修道僧で、25歳から今の大聖堂がある場所で布教を始めたといわれています。スコットランドがまだ西岸とその諸島、アイルランド北域を制するダルリアダ王国だった頃のことで、グラスゴー周辺はブリトン人の国、ストラスクレイド王国でした。

この大聖堂は12世紀後半の、宗教改革以前の建物で、スコットランド本島では唯一宗教改革の破壊を免れた中世のから立つ教会といわれています。


大聖堂前の通り沿いに立つ街灯の上に、指輪をくわえた魚の紋章が。これは次のような話に由来します。

その昔、ストラスクレイドの王様は指輪を王妃に贈ったそうです。王妃はある騎士にそれを与えましたが、騎士はその指輪を失くしてしまいました。一説には、王がこっそり持ち出して、クライド川に投げたとも言われています。

王は王妃に与えた指輪を見せるように言いましたが、見せられるはずもありません。王は怒り、無いなら殺すとまで言い放ちました。

困った騎士は、(生きていた当時は聖は付いていなかったと思いますが)聖マンゴーに相談に行きました。相談されたほうも困ったでしょう。ところが、釣りから戻ってきた修道士が持ち帰った魚(サーモンだったと言われています)に聖マンゴーがナイフを入れると、腹の中から探していた指輪が見つかったそうです。

この話を元に、グラスゴーのビショップがこの図案を描いたのが1271年、この街灯は1500年ごろから立っているそうです。


朝早く来たので、中には入れませんでした。ビデオがあるので、そちらをご覧ください。


Glasgow Catherdal
Castle St
Glasgow G4 0QZ

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