2014年11月16日日曜日

Cafe Gandolfi その2


Cafe Gandolfiの創業者はIain Mackenzieという写真家です。1979年、もともとはチーズ市場だったこのエリアに空いた事務所を見つけた彼は、オリジナリティの高い、スタイリッシュなカフェを開こうと思ったようです。その彼が目をつけたのが、独特な雰囲気を持つTim Steadでした。彼は家具職人というよりはアーティスト、造形作家として有名で、1982年にローマ教皇ヨハネ パウロ1世がエジンバラを訪れた際には、祭事に使う教皇の玉座の製作もしています。また、エジンバラのNational Museum of ScotlandにあるThe Millenium Clockの製作者のひとりです。

Tim Steadの家具は非常に個性的で、素材の木目や洞を生かす一方、格子模様を埋め込んでみたり、意図的に接木を入れてみたり、また表面を非常に滑らかに加工して触った感触は大理石のよう、それでいて平面や角を避け、作られた家具というより、木が自ら家具に変わったような不思議な印象を得ます。

また、家具はいずれも開店後30年を経てなお健在、その堅牢さの証明となっています。

Iain Mackenzieは調度品の全てをTim Steadに注文し、店の名前をCafe Gandolfiと名づけました。Gandolfiはグラスゴーの写真機製造者、Louis Gandolfiにちなんで付けられたものです。


また、開店後、ガラス画家のJohn Clarkに注文し、窓の魚の絵を追加。絵は緻密で色彩も鮮やか、さまざまなスタイルの絵を描いたこの作家の代表作になっています。


メニューです。スコッティシュなものもありますが、ここ最近でよく見るエッグベネディクトやフレンチトーストなどもあります。


さて、何にしましょう。


Cafe Gandolfi
64 Albion St
Glasgow G1 1NY

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