聖書から採られた典型的なモチーフ、十字架上のイエス・キリストです。十字架に張られた紙には罪状が記され、「ナザレのイエス、ユダヤの王」と読めます。足にすがっているのはマグダラのマリア、その左の赤いローブの女性がイエスの母マリア、支えているのが使徒ヨハネでしょう。聖人たちの頭には後光が差しています。
このステンド・グラスは19世紀の鉄道技術者で政治家のJames Falshawを記念して設置されました。写実的でクラシックなステンドグラスです。
その日、湖の向こう岸へ渡るため、イエスと弟子たちは船に乗りました。にわかの強風で船は水でいっぱいになりましたが、イエスは眠っています。弟子たちは船が沈むと思い、イエスを起こし、「なぜ助けてくれないのです」と言いました。イエスは立ち上がり、「黙れ、静まれ」と言うと、風は止みました。そして、弟子たちに、「なぜそんなに怖がる。なんと信仰の薄いことか」と叱ったのです。
色使いもデザインもかなり斬新ですが、色彩は美しく、描かれているものも明瞭です。
1985年に西の窓に設置されたBurns Window、スコットランドの詩人、ロバート・バーンズを記念するステンドグラスです。アイスランドのLeifur Breidfjördの作品で、semi-abstract style(やや抽象的)といわれていますが、私には何が何やら分かりません。左右、中央に人物像があり、なんとなく中央はバーンズのような感じもしますが、確信はありません。これは下部で、中央、上部と別れていますが、どれも同じようなものです。ただ、同氏のWEBを見ると、このデザインは同作者の作品としては、むしろ様式化され、伝統的といえるかもしれません。
St Giles' Cathedral
Edinburgh EH1 1RE
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