南の端から見たGeorge IV Bridgeです。左のCandlrmaker Rowを下ると橋の下の本来の地上へと出ることができ、その先はGrassmarketへとつながっています。その分岐点に立っているのが有名なGrayfriers Bobbyです。
Candlrmaker Rowというくらいでかつてはロウソク職人たちがここでロウソクを作っていたのですが、臭いがひどいと周囲から苦情が合いつき、17世紀の中盤には名前だけ残して職人たちは全て引っ越してゆきました。
一時は飼い主がいないということで処分されそうになりましたが、当時のエジンバラ市長、ウィリアム・チェンバースが登録料を支払い、Bobbyは保護されることになりました。
Bobbyは16年間、Grayfriers Kirk(教会)にあるグレイの墓地の傍らで過ごし、1872年に亡くなりました。グレイの墓に近い教会墓地の門の内側に埋められたそうです。
Frierというのは托鉢修道僧のことです。宗教改革以前、ここにはフランシスコ会の教会があり、会則に従って修道僧たちは灰色の修道衣を付けていたため、この場所はGrayfriersと呼ばれるようになりました。
Bobbyの鼻をこする運が向くというので、鼻をこする人、それを写真に取る人がたくさんいます。そのため、鼻は金属の地肌が出て金色です。
2013年10月1日、鼻をコーティングして像と同じ色に戻す作業が行われましたが、48時間後には再び金色に輝いて、エジンバラ市は修復を諦めました。
Bobbyの後ろにはGrayfriers Bobby's Barというのがありますが、この建物はBobbyが生まれる前の1722年から立っていて、Bobbyのお墓の上に立っているわけではありません。建物自体はCandlemakers Hallと言いますが、これも通りの名前から付けられたもので、建てられた時にはロウソク職人はひとりもいなかったのですから、皮肉なものです。
George IV Bridgeの終点に立っているBedlam Theatreです。劇場の名は付いていますが、もともとは教会、1843年建立のNew North Free Churchでした。教会として使われなくなった1937年にエジンバラ大学に寄贈され、1980年からはEdinburgh University Theatre Companyが劇場として使用しています。席数は90席、Bedlamですが、ベツレヘムから派生した単語のようで、あまり良い意味はないみたいです。
スコットランドでは今は違うけれど元教会という建物がたくさんあります。
The Greyfriars Bobby
30-34 Candlemaker Row
Edinburgh, Midlothian EH1 2QE
30-34 Candlemaker Row
Edinburgh, Midlothian EH1 2QE
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